公式
力を横と縦の分力に分け、その大きさに向きを表す + か − を付けたものを、x 成分・y 成分といいます。
方眼の 1 目盛りを 1.0 N として、根元から右へ 4 目盛り・上へ 3 目盛りの矢印で表される力を考えます。この力を、横向きと縦向きの2つの力に分けます。もとの力の矢印を対角線とする長方形をかくと、その2辺が、分けた力(分力)です。横向きの分力は 4 目盛りで 4.0 N、縦向きの分力は 3 目盛りで 3.0 N です。
横向きの分力の大きさに、向きを表す符号を付けたものを、もとの力のx 成分といいます。縦向きの分力の大きさに符号を付けたものを、y 成分といいます。符号は、このあと決める向きの約束で付けます。
力の根元を通る横の直線を x 軸、縦の直線を y 軸とします。数学のグラフの横軸・縦軸と同じ名前です。このページでは、右を x 軸の正の向き、上を y 軸の正の向きとします。
向きも含めた力を F(エフ・ベクトル)と書き、矢印を付けない F でその大きさを表します。力 F の x 成分を Fx、y 成分を Fy と書きます。Fx は「エフ・エックス」、Fy は「エフ・ワイ」と読みます。小さい x と y は、どちら向きの成分かを表す名前です。番号ではありません。右へ 4 目盛り・上へ 3 目盛りの力なら、Fx = +4.0 N、Fy = +3.0 N です。
左を向いた x 成分には −、下を向いた y 成分には − を付けます。たとえば Fx = −3.0 N は、「左向きに 3.0 N 分」という意味です。Fy = −2.0 N は、「下向きに 2.0 N 分」という意味です。
反対に、成分が分かれば、もとの力の矢印をかけます。Fx = −4.0 N、Fy = +3.0 N なら、根元から左へ 4 目盛り・上へ 3 目盛り進んだ点まで矢印を引きます。これが F です。だから、力は2つの成分で表せます。
x 成分と y 成分は、直角な2つの分力を表しています。2つの分力を合成すると、もとの力に戻ります。直角な2つの力の合力の大きさは、2つを2辺とする長方形の対角線の長さなので、三平方の定理で求められます。
Fx = +4.0 N、Fy = +3.0 N なら、F = √4.02 + 3.02 = √25 = 5.0 N です。Fx = −4.0 N、Fy = +3.0 N でも、(−4.0)2 = 16 なので、F = √16 + 9.0 = √25 = 5.0 N です。
藍の実線が力 F、点線がその x 成分と y 成分です。破線は、F を対角線とする長方形の残りの2辺です。
やってみよう
x 成分 Fx を +4.0 N のままにして、y 成分 Fy を +3.0 N から −3.0 N に変えてください。力の矢印の向きはどう変わりましたか。力の大きさ F は変わりましたか。
矢印は右上向きから右下向きに変わりました。力の大きさ F は、どちらも 5.0 N で変わりません。
確認
左下を向いた力の x 成分と y 成分の符号は、それぞれ + と − のどちらですか。
どちらも − です。x 成分は左向きなので −、y 成分は下向きなので − です。
斜めの力の成分の大きさは、F cos θ と F sin θ で求めます。θ は、力と x 軸の間の 90° 以下の角です。符号は向きで付けます。
床の上の台車に、あなたがひもを付けて引きます。横から見た図で考えます。ひもは右に向かって、床(水平)から 30° 上へ張っています。ひもが台車を引く力の大きさは 10 N です。
この力の矢印を方眼にかくと、矢印の先は、方眼の線が交わる点にぴったり乗りません。だから、項目1のように目盛りを数えても、成分は読めません。そこで、力の大きさと角度から、成分を計算で求めます。そのために使うのが三角比です。
角を表すときは、θ という文字をよく使います。「シータ」と読みます。このページでは、θ は「力の矢印と x 軸の間の角」とします。台車のひもでは θ = 30° です。
力 F を、項目1と同じように、x 成分と y 成分を2辺とする長方形の対角線と見ます。この長方形を対角線で半分に切ると、直角三角形ができます。直角三角形の、一番長い辺(直角の向かい側)を斜辺といいます。ここでは F が斜辺です。角 θ をはさむ横の辺を底辺、縦の辺を高さと呼ぶことにします。底辺の長さが Fx、高さが Fy です。
θ が同じ直角三角形は、大きさがちがっても、拡大・縮小しただけの同じ形です。同じ形なので、斜辺に対する底辺の割合と、斜辺に対する高さの割合は、θ だけで決まります。たとえば θ = 30° の直角三角形は、どんな大きさでも、高さが斜辺のちょうど半分になります。
斜辺に対する底辺の割合を cos θ と書き、「コサイン・シータ」と読みます。斜辺に対する高さの割合を sin θ と書き、「サイン・シータ」と読みます。
cos θ と sin θ をまとめて、三角比といいます。
2種類の三角定規の形です。√3 ≒ 1.73、√2 ≒ 1.41 です。どの三角形も、θ は左下の角です。
30° の三角定規は、高さ 1、斜辺 2、底辺 √3 の形です。√3 は約 1.73 です。だから cos 30° = √3 ÷ 2 ≒ 0.866、sin 30° = 1 ÷ 2 = 0.500 です。同じ三角定規を、60° の角が左下に来るように置き直すと、底辺と高さが入れかわります。だから cos 60° = 0.500、sin 60° ≒ 0.866 です。45° の三角定規は、底辺 1、高さ 1、斜辺 √2 の形です。√2 は約 1.41 です。cos 45° と sin 45° は、どちらも 1 ÷ √2 ≒ 0.707 です。このページで使う値を表にまとめます。
| θ | 30° | 45° | 60° |
|---|---|---|---|
| cos θ | √3/2 ≒ 0.866 | 1/√2 ≒ 0.707 | 1/2 = 0.500 |
| sin θ | 1/2 = 0.500 | 1/√2 ≒ 0.707 | √3/2 ≒ 0.866 |
cos θ = 底辺 ÷ 斜辺 で、底辺が Fx、斜辺が F です。だから Fx = F × cos θ です。sin θ = 高さ ÷ 斜辺 で、高さが Fy です。だから Fy = F × sin θ です。
台車を引くひもの力は、F = 10 N、θ = 30° です。Fx = 10 × cos 30° ≒ 10 × 0.866 = 8.66 ≒ 8.7 N です。Fy = 10 × sin 30° = 10 × 0.500 = 5.0 N です。10 N で引いていても、台車を右へ進める分は 8.7 N、上へ持ち上げようとする分は 5.0 N です。
藍の実線がひもの力 F、点線がその x 成分と y 成分です。θ は、ひもと x 軸(水平)の間の角です。
やってみよう
ひもの力の大きさ F を 10 N のままにして、ひもの角の「60°」のボタンを押してください(初めは 30°)。Fx と Fy は、それぞれいくつからいくつになりましたか。
Fx は 8.7 N から 5.0 N に、Fy は 5.0 N から 8.7 N になりました。30° と 60° では、cos と sin の値が入れかわるので、Fx と Fy の値も入れかわります。ひもを立てるほど、台車を右へ進める分は小さくなります。
力が左や下を向いているときも、θ は x 軸との間の 90° 以下の角で測ります。左を向いた力なら、左向きの x 軸との間の角です。三角比で成分の大きさを求めてから、向きに合わせて + か − を付けます。たとえば、左上へ 10 N で、左向きの x 軸から 30° 上を向いた力を考えます。成分の大きさは、x が 10 × cos 30° ≒ 10 × 0.866 = 8.66 ≒ 8.7 N、y が 10 × sin 30° = 10 × 0.500 = 5.0 N です。x 成分は左向きなので Fx ≒ −8.7 N、y 成分は上向きなので Fy = +5.0 N です。
問題によっては、角が縦(y 軸)から測って書かれていることがあります。たとえば「ひもが真上から 30° 傾いている」なら、ひもと x 軸の間の角は 90° − 30° = 60° です。このときは θ = 60° として、Fx = F cos 60°、Fy = F sin 60° を使います。縦から測った 30° をそのまま θ に入れると、Fx と Fy が入れかわってしまいます。迷ったら、x 軸との間の角に直してから式を使います。
確認
ひもの角 θ が 0° のとき(ひもが水平のとき)、Fy はいくつですか。
0 N です。ひもが水平なので、台車を上へ持ち上げようとする分はありません。
例題
台車をひもで引きます。ひもの力の大きさは 20 N で、ひもは右に向かって、水平から 30° 上を向いています。この力の x 成分 Fx と y 成分 Fy を求めなさい。
答え: Fx ≒ +17 N、Fy = +10 N
2つの力の合力は、x 成分どうし、y 成分どうしを足して求めます。大きさは、その2つから三平方の定理で求めます。
床の上の箱に2本のひもを付け、上から見た図で考えます。あなたは右向きに 4.0 N で引きます。友だちは、あなたのひもから反時計回りに 60° 開いた向きに、4.0 N で引きます。
2つの力の矢印の根元をそろえたとき、2つを2辺とする平行四辺形の対角線が合力です。2本のひもが直角なら、平行四辺形は長方形なので、三平方の定理で合力の大きさが計算できます。でも 60° のときは、平行四辺形が長方形になりません。作図はできても、対角線の長さを正確に読むのはむずかしくなります。そこで、成分を使って計算します。
成分を使った合成は、次の3つの手順です。
x 成分は、どれも横の一直線の上の量なので、符号をつけたまま足せます(+4.0 N と −1.0 N なら、(+4.0) + (−1.0) = +3.0 N で、右向きに 3.0 N 分)。y 成分どうしも同じです。
あなたの力を F1、友だちの力を F2 とします。F1 の x 成分を F1x、y 成分を F1y と書きます。「エフ・ワン・エックス」「エフ・ワン・ワイ」と読みます。数字の 1 は力の番号、x と y は成分の向きの名前です。F2 の成分は F2x、F2y です。合力は F なので、合力の成分は項目1と同じく Fx、Fy と書きます。
あなたの力 F1 は右向きなので、F1x = +4.0 N、F1y = 0 N です。友だちの力 F2 は、x 軸から θ = 60° の向きです。F2x = 4.0 × cos 60° = 4.0 × 0.500 = 2.0 N です。右向きなので +2.0 N です。F2y = 4.0 × sin 60° ≒ 4.0 × 0.866 ≒ 3.46 N です。上向きなので +3.46 N です。
表にまとめて、縦に足します。
| x 成分 | y 成分 | |
|---|---|---|
| あなた F1 | +4.0 N | 0 N |
| 友だち F2 | +2.0 N | +3.46 N |
| 合力 F | +6.0 N | +3.46 N |
式で書くと、次のようになります。
Fx = 4.0 + 2.0 = 6.0 N、Fy = 0 + 3.46 = 3.46 N です。
合力の大きさは、項目1の F = √Fx2 + Fy2 で求めます。F = √6.02 + 3.462 ≒ √36 + 12.0 = √48.0 ≒ 6.9 N です。
合力の向きは、x 成分と y 成分を2辺とする長方形の、対角線の向きです。ここでは、方眼(1 目盛り = 1.0 N)で、根元から右へ 6.0 目盛り、上へ約 3.5 目盛り進んだ点に向かう向きです。x 成分と y 成分が同じ大きさのときは、長方形が正方形になるので、合力は x 軸から 45° の向きです。
友だちが、あなたのひもから 120° 開いた向きに引くと、友だちのひもは左上を向きます。このときの θ は、左向きの x 軸との間の角で、180° − 120° = 60° です。成分の大きさは、x が 4.0 × 0.500 = 2.0 N、y が 4.0 × 0.866 ≒ 3.46 N で、60° のときと同じです。ちがうのは向きです。x 成分は左向きなので F2x = −2.0 N、y 成分は上向きなので F2y = +3.46 N です。合力の x 成分は Fx = 4.0 + (−2.0) = 2.0 N になります。
箱を上から見た図です(図の上が奥)。藍の矢印は力で、太い矢印が合力です。破線は平行四辺形の残りの2辺です。角の印は、計算に使う角(F2 と x 軸の間の角)です。
0° と 180° では、重なりを避けて矢印を下へずらしています(根元はどれも箱の点)。
やってみよう
友だちの向きを 60° から 150° に変えてください。合力の x 成分 Fx、y 成分 Fy、大きさ F は、それぞれいくつからいくつになりましたか。
Fx は +6.0 N から +0.5 N に、Fy は +3.5 N から +2.0 N に、F は 6.9 N から 2.1 N になりました。150° では、友だちの力の x 成分が左向きの −3.46 N になり、合力の x 成分を減らします。友だちの力の y 成分も、+3.46 N から +2.0 N に小さくなります。
確認
2つの力の y 成分が、どちらも上向きです。合力の y 成分の大きさは、2つの y 成分の大きさを足した値になりますか。
なります。同じ向きの、縦の一直線の上の量なので、そのまま足せます。
例題
箱に2本のひもを付けて引きます。1本は右向きに 10 N、もう1本は、右向きから反時計回りに 60° 開いた向きに 10 N です。合力の大きさを求めなさい。
答え: 約 17 N
力が3つ以上あっても、x 成分を全部足し、y 成分を全部足せば、合力が求まります。
机の上のリングに3本のひもを付け、3方向から引きます。上から見た図で考えます。1本目は右向きに 4.0 N、2本目は図の上向きに 3.0 N で引きます。3本目は、方眼の上で、根元から左へ 4 目盛り・下へ 3 目盛り進む向き(左下)に、2.0 N で引きます。3つの力を、F1、F2、F3 とします。
作図で3つの力の合力を求めるには、まず F1 と F2 を平行四辺形でまとめます。次に、その合力と F3 を、もう一度平行四辺形でまとめます。力が増えるほど、平行四辺形を何回もかくことになります。成分を使えば、力がいくつあっても、x 成分と y 成分を全部足すだけです。
F3 の向きは「左へ 4・下へ 3」なので、底辺 4、高さ 3 の直角三角形ができます。斜辺は、三平方の定理で √42 + 32 = 5 です。この向きの θ は、項目2の約束どおり、左向きの x 軸との間の角です。項目2の cos θ = 底辺 ÷ 斜辺 から、この向きの cos θ は 4 ÷ 5 = 0.80、sin θ は 3 ÷ 5 = 0.60 です。だから、成分の大きさは、x が 2.0 × 0.80 = 1.6 N、y が 2.0 × 0.60 = 1.2 N です。左向き・下向きなので、F3x = −1.6 N、F3y = −1.2 N です。
| x 成分 | y 成分 | |
|---|---|---|
| F1 | +4.0 N | 0 N |
| F2 | 0 N | +3.0 N |
| F3 | −1.6 N | −1.2 N |
| 合力 F | +2.4 N | +1.8 N |
Fx = 4.0 + 0 + (−1.6) = 2.4 N、Fy = 0 + 3.0 + (−1.2) = 1.8 N です。合力の大きさは、F = √2.42 + 1.82 = √5.76 + 3.24 = √9.00 = 3.0 N です。
力が何個あっても、同じように足します。
3つの力でも、合力が 0 になることがあります。下の図で、F3 の向きと大きさを変えて、合力が 0 になる組を探します。
リングを上から見た図です(図の上が奥)。藍の実線が3本のひもの力、太い矢印が3つの力の合力です。F1 と F2 は変わりません。
やってみよう
F3 の向きの「左」のボタンを押し、大きさを 4.0 N にしてください。合力は Fx = 0.0 N、Fy = +3.0 N になります。ここから F3 の向きのボタンと大きさを変えて、合力の大きさ F を 0.0 N にしてください。そのときの F3 の向きと大きさは何ですか。
向き「左へ 4・下へ 3」、大きさ 5.0 N のとき、Fx = 0.0 N、Fy = 0.0 N で、合力は 0 になります。
確認
3つの力の合力が 0 のとき、F3 と、F1 と F2 の合力は、どんな関係ですか。
同じ大きさで、逆向きです。F1 と F2 の合力の成分と、F3 の成分は、符号だけが逆で、足すと x も y も 0 になります。
例題
リングに3本のひもを付けて引きます。3つの力の大きさはどれも 10 N です。F1 は右向き、F2 は左上向きで左向きの x 軸から 60° 上、F3 は左下向きで左向きの x 軸から 60° 下です(3本のひもは 120° ずつ開いています)。合力の大きさを求めなさい。
答え: 0 N(合力は 0)
力の大きさの単位は N です。右を x 軸の正の向き、上を y 軸の正の向きとします。三角比は、cos 30° ≒ 0.866、sin 30° = 0.500、cos 45° = sin 45° ≒ 0.707、cos 60° = 0.500、sin 60° ≒ 0.866 を使います。
問1台車をひもで引きます。ひもの力の大きさは 8.0 N で、ひもは真上から 30° 傾いて、右上を向いています。この力の x 成分 Fx と y 成分 Fy を求めなさい。
Fx = +4.0 N、Fy ≒ +6.9 N
30° は真上(y 軸)から測った角なので、x 軸との間の角に直す。θ = 90° − 30° = 60°。Fx = F cos θ = 8.0 × cos 60° = 8.0 × 0.500 = 4.0 N。Fy = F sin θ = 8.0 × sin 60° ≒ 8.0 × 0.866 = 6.928 ≒ 6.9 N。x 成分は右向き、y 成分は上向きなので、どちらも +
問2点 O に、大きさ 6.0 N の力がはたらいています。力は左下向きで、左向きの x 軸から 45° 下を向いています。この力の x 成分 Fx と y 成分 Fy を、符号まで付けて答えなさい。
Fx ≒ −4.2 N、Fy ≒ −4.2 N
θ は x 軸との間の 90° 以下の角なので、左向きの x 軸から測って θ = 45°。成分の大きさは、x が 6.0 × cos 45° ≒ 6.0 × 0.707 = 4.242 ≒ 4.2 N、y が 6.0 × sin 45° ≒ 6.0 × 0.707 = 4.242 ≒ 4.2 N。x 成分は左向きなので −、y 成分は下向きなので −。だから Fx ≒ −4.2 N、Fy ≒ −4.2 N
問3箱に2本のひもを付けて引きます。1本は右向きに 4.0 N、もう1本は、右向きから反時計回りに 30° 開いた向きに 4.0 N です。合力の大きさを求めなさい。
約 7.7 N
1本目は F1x = +4.0 N、F1y = 0 N。2本目は θ = 30° で、F2x = 4.0 × cos 30° ≒ 4.0 × 0.866 ≒ 3.46 N、F2y = 4.0 × sin 30° = 4.0 × 0.500 = 2.0 N(どちらも +)。Fx = 4.0 + 3.46 = 7.46 N、Fy = 0 + 2.0 = 2.0 N。F = √7.462 + 2.02 ≒ √55.7 + 4.0 = √59.7 ≒ 7.7 N
問4点 O に、2つの力がはたらいています。F1 は大きさ 10 N で、右向きの x 軸から 30° 上を向いています。F2 は大きさ 10 N で、右向きの x 軸から 60° 上を向いています。合力の x 成分と y 成分を求め、合力の大きさと向きを答えなさい。
Fx ≒ +14 N、Fy ≒ +14 N。合力の大きさは約 19 N、向きは右向きの x 軸から 45° 上
F1x = 10 × cos 30° ≒ 10 × 0.866 = 8.66 N、F1y = 10 × sin 30° = 10 × 0.500 = 5.0 N。F2x = 10 × cos 60° = 10 × 0.500 = 5.0 N、F2y = 10 × sin 60° ≒ 10 × 0.866 = 8.66 N。Fx = 8.66 + 5.0 = 13.66 ≒ 14 N、Fy = 5.0 + 8.66 = 13.66 ≒ 14 N。F = √13.662 + 13.662 ≒ √186.6 + 186.6 = √373.2 ≒ 19 N。x 成分と y 成分が等しいので、2つを2辺とする長方形は正方形になり、合力はその対角線の向き、つまり x 軸から 45° の向き
問5リングに3本のひもを付けて引きます。F1 は右向きに 4.0 N、F2 は上向きに 3.0 N、F3 は、左へ 3 進むと下へ 4 進む向き(左下)に 5.0 N です。合力の x 成分 Fx、y 成分 Fy と、合力の大きさを求めなさい。
Fx = +1.0 N、Fy = −1.0 N、合力の大きさは約 1.4 N
F3 の向きは底辺 3、高さ 4、斜辺 √32 + 42 = 5 の直角三角形。成分の大きさは、x が 5.0 × 3 ÷ 5 = 3.0 N、y が 5.0 × 4 ÷ 5 = 4.0 N。左向き・下向きなので F3x = −3.0 N、F3y = −4.0 N。Fx = 4.0 + 0 + (−3.0) = 1.0 N、Fy = 0 + 3.0 + (−4.0) = −1.0 N。F = √1.02 + (−1.0)2 = √2.0 ≒ 1.4 N
問6リングに2本のひもを付けて引きます。F1 は大きさ 10 N で、右向きの x 軸から 60° 上を向いています。F2 は大きさ 10 N で、左向きの x 軸から 60° 上を向いています。3本目のひもを付けて、3つの力の合力を 0 にします。3本目のひもの力 F3 の大きさと向きを求めなさい。
大きさ約 17 N、下向き
F1 の成分の大きさは、x が 10 × cos 60° = 10 × 0.500 = 5.0 N、y が 10 × sin 60° ≒ 10 × 0.866 = 8.66 N。F1 は右上向きなので、F1x = +5.0 N、F1y = +8.66 N。F2 は θ も大きさも同じで左上向きなので、F2x = −5.0 N、F2y = +8.66 N。F1 と F2 の合力は、x 成分 5.0 + (−5.0) = 0 N、y 成分 8.66 + 8.66 = 17.32 N で、上向きに 17.32 N。3つの力の合力を 0 にするには、F3 の成分は F3x = 0 N、F3y = −17.32 N。だから F3 は下向きで、大きさ 17.32 ≒ 17 N
公式
物理基礎 第2章 力と運動の法則